男性の不妊症と検査法について

WHO(世界保健機関)が発表した不妊症原因の統計では、不妊症の夫婦の約半数が男性にも原因があると報告されています。しかし、現在の医療技術の進化により、男性不妊の99%が治療可能となりました。奥様の治療方針も、精子の数によって全てが決まりますので、夫婦そろっての検査・治療が必要不可欠です。
1.造精機能障害(乏精子症、精子無力症、無精子症、無精液症)
自然妊娠可能な精子数は、1ml中2,000万個以上・運動率50%以上です。この精子数が2,000万個以下の場合は「乏精子症」、前進する精子が50%以下の場合は「精子無力症」、精液中に精子が全くいない場合は「無精子症」、精液が射出されない場合は「無精液症」です。
治療方法:AIH(配偶者間人工授精)、体外受精、顕微授精、AID(非配偶者間人工授精)などによって妊娠は可能です。また、ビタミン、酵素活性剤、末梢循環増強剤、漢方薬や性腺刺激ホルモンの注射など、精巣の薬物刺激療法も精子改善に効果があります。
2.性交障害
性交がうまくいかない障害のことです。勃起するが性交がうまくいかない場合の多くは、女性側の処女膜が肥厚し、強靭なため挿入が困難というケースがあります。
治療方法:この場合は、女性の処女膜を切開する簡単な手術(所要時間は数分)で解決されます。
3.性機能障害(ED)
勃起障害、勃起不全と言われるもので、勃起しないために性交ができない状態や、勃起はしても十分な勃起にならない、あるいは維持できないために、満足な性交が行えないことを言います。勃起に関係している神経系の異常や、海綿体に血液を送り込むための血管系の異常、その他内分泌系の異常、ペニスの器質的な疾患(形態異常など)によって起こる器質的原因や、心理的な要因によって性交のできない機能的原因があります。
治療方法:バイアグラは治療効果がかなり期待できる治療薬のひとつです。
4.精管通過障害
何らかの理由により、精巣ではきちんと精子が作られているにもかかわらず、射精された精液には精子が極めて少なくなる症状を示す障害です。場合によっては、無精子症のようにまったく精子が含まれないこともあります。
治療方法:この場合は、手術によって解決されます。また、精巣・精巣上体などから精子を採取して顕微授精などを行う方法もあります。

男性不妊について

日本では約10組に1組の夫婦が子供に恵まれていません。その中でも旧来、不妊の問題は女性だけにあるようにといわれてきて、女性だけがつらい不妊治療をしてきました。研究が進み今では、男性にも不妊の原因が半数近くあることが分かりました。そのもっとも多い要因は、精子にあると言われています。
1.性機能障害
男性不妊の中でも、最近、増えてきているのが男性機能障害です。勃起障害、EDという呼び方が一般的です。男性不妊の原因の約20%がEDといわれています。
2.精子形成の障害
精子が形成される過程での障害は、精巣の機能異常で精子が生産されにくくなっています。原因は不明です。
また、視床下部の下垂体から分泌される男性ホルモン分泌の低下や男性不妊症の約3割を占める精索静脈瘤、停留精巣、染色体異常なども影響しています。
乏精子症:精子の濃度が低いことで、精子濃度1500万/ml以下(WHO基準)。
無精子症:精子がいないもの。
精子無力症:前進する精子が50%未満、または活発な直進運動をする精子が25%未満。
精子奇形症:正常な形態の精子が全体の15%。
3.精路通過障害
精子の通り道である精管にトラブルがあって、精液の状態に影響を及ぼすことを言います。問題のある部分が小さければ手術で精管をつなぎますが、精管が生まれつき欠落している場合、精巣上体という精子の貯蔵場所から精子を取り出して、顕微授精を行います。
男性不妊の治療は泌尿器科専門医・男性不妊専門医の診察を受けて下さい。ホルモン療法(薬物治療)などで精子濃度の増加をはかります。血管などの原因は手術も必要ということです。その他非ホルモン剤や漢方薬、サプリメントなど使用することもあります。 身体的だけでなく心理的な要因で夫婦関係が出来ない場合はカウンセリングによる治療も必要になってきます。

射精障害に改善仕方

生活習慣の乱れにより射精障害を起こしている場合は、まず生活習慣を改善させることから始めましょう。
強い刺激を与えるマスターベーションを行っている場合は、膣内と同じような刺激で射精できるようにトレーニングすることです。例えば、数日間禁欲したあとで、刺激の与えすぎないマスターベーションを行い、性交に近い姿勢、軽い刺激で射精ができるようにしていきます。精液の備蓄量が多いほど勃起しやすく、射精もしやすいんです。一度射精をしてしまうと、精嚢が精液で満たされるのに2~3日かかるそうなので毎日のマスターベーションは控え、2~3日置きに行うようにすると射精障害が改善しやすくなるようです。また、性交に集中できない方の場合は、性的なイメージを高めるようにトレーニングしていきましょう。セックスは射精できなくても定期的に行ってください。そして射精することにこだわらないようにしてください。膣内射精障害の男性を彼氏、夫に持つ女性はセックスの際に射精できなくても「落ち込まない、責めない、あきらめない」態度がお互いに大切です。それでも改善しないようであれば自然妊娠は難しいため、マスターベーションにより採取した精子を使って人工授精を行っていくことになります。
女性の膣内だけに限らず、マスターベーションでさえも射精できない場合は泌尿器科などで専門的な治療を受ける必要があります。一人でも治せるものですが、パートナーの協力が得られれば必ず改善できます。ぜひあきらめずに頑張って下さい。

活動力のある精子を作るには

世界で広がる不妊症の中で“晩産化”が進む日本の状況は深刻になります。今や男の10人に1人が精子に問題を抱える時代です。男も不妊とは無縁ではありません。世界の カップルを悩ます不妊症、その最前線を追います。不妊治療は女性が受けるものです。まだ、そんな誤解をしていないであろうか。WHO(世界保健機関)の不妊症に関する調査では、男性のみに原因があるケース、男女双方に原因があるケースは、ともに24%ずつで、男性因子が絡むケースが不妊症例の約半数に上っています。しかし、日本で不妊症治療を行っているのは婦人科医のクリニックが大半で、そこに男性の姿を見ることは少ないです。精子の活動力を向上されれば、男性不妊の症状は改善できます。
食事の改善、添加物、人工調味料を避けます。
1日のカロリー摂取量を調整します。暴飲暴食や、逆に食事を抜くのは体にとってよくないです。ビタミンC、D、E、亜鉛、カルシウムを十分摂取するようにします。サプリメントでは、葉酸、マカが特にいいとされています。
ストレスを溜めないでください。
男性の生殖機能は女性に比べてシンプルに出来ているが、その分「精神的」なことが大きく影響してしまいます。またプレッシャーを感じていると、精子に伝わってしまうことがあります。常日頃から安心できる空間を作ることが大切で、リラックスすることがストレスを溜めない方法とも言えます。
適度な運動をします。
運動を取り入れることで酸素が血液に行き渡り循環がよくなります。しかしハードな運動は必要ないです。有酸素運動が効果があり1日1万歩程度歩くことが目安になります。
他に注意すべき点は下半身を圧迫しなくて、禁煙する、アルコールを止めることなどです。

男性不妊の原因について

不妊とは、妊娠を望む夫婦が、2年以上妊娠しない状態のことをさします。男性不妊の原因は、大きく分けて3つあります。それぞれの原因を、詳しくご説明します。

■無精子症です。無精子症は、精液の中に精子がいない状態です。無精子症は、「閉塞性無精子症」と、「非閉塞性無精子症」の2種類があります。

■性機能障害勃起不全(ED)と射精障害です。

■精液性状低下です。精子の動きが鈍い、奇形がある、量が少ないなどの理由から、精子が卵子までたどり着かない状態です

生活習慣が原因となる男性不妊もいくつかあります。ご紹介する生活習慣を改めるだけでも、不妊の改善が可能です。ストレスの影響により、精子の活動性が落ちたり、精子の質が低下したりします。精子の生産にかかわるホルモンの分泌量が低下します。肥満も重要な原因です。BMI値が高い男性は、精子の量が少ないというデータがあります。これは、精巣の周囲に脂肪がついているたに、精巣が温められてしまうのが要因です。そして、アルコールの過剰摂取は、不妊の要因となります。それから、タバコにより、体内に一酸化炭素が入り、体内の器官が酸欠になることにより、精巣の機能が低下するためです。精子は熱に弱い性質を持っていることから、精巣が温まると精子の質が低下します。サウナや熱いお風呂での長風呂を避けるほか、通気性の良いトランクスがおすすめです。

不妊の方々は普段の生活にいろいろなことを注意しなければならないです。

生活習慣を変わって、不妊の状態も改善できると思います。もちろん、不妊の疑いがある方は、早めに病院へお医者さんと相談することをお勧めます。